
『経済危機は9つの顔を持つ』 竹森 俊平 日経BP社 2009-08-12 価格 ¥ 1,680 「失われた10年」を経験した日本は、そこから何を学ぶべきか、そして危機後の日本が歩むべき方向は? 筆者が選んだ9人の対談者と徹底的に議論する。 根拠のない言葉も、経済に影響を与えます。そのせいでバブルが発生したりもします。 色々なメディアで、色々な人間が、経済について色々なことを話します。有象無象が飛び交う世の中を、根拠のある言葉を話す方向に改善しようという試みです。 著者が選んだ、9人の対談相手がこちらです。 隈研吾、神谷秀樹、黒田東彦、溝口善兵衛、河北博文、藤本隆宏、ジェラルド・カーティス、中原伸之、竹中平蔵 『経済危機は9つの顔を持つ』の9つとは、9人のその道のプロの意見ということです。 ゾーニング法がバブル発生のカギ 専門化の時代になり、投資銀行は投資銀行に、商業銀行は商業銀行に戻る時代 など、興味深く、感心する内容です。ただ、これは仕方ないことかもしれませんが、人選や考え方が少し偏っているかなという感想を持ちました。 全てを鵜呑みにするのではなく、自分の知識や意見を構築する上で、こういう議論も中にはある、というスタンスで読むのがいいと思います。 『経済危機は9つの顔を持つ』

『サバイバル時代の海外旅行術 』 高城剛 光文社 新書 2009-08-18 価格 ¥ 756 なぜ日本人は海外へ行こうとしないのか。それは、日本で発売されている「観光ガイド」が“使えない”ことが一つの原因ではないかと本書は考える。 長年の海外旅行経験で培ってきたスキルなど、お金がないバックパッカーから富裕な高年齢層まで万人に役立つ、生きた知恵を伝授する。 他国に比べて少ないとはいっても、海外旅行が好きな日本人も多いです。しかし、よく行く人の大半は、だいたい同じ場所へ行くか、同じパターンの旅をしているのではないでしょうか。 例えば、毎年ハワイ、毎年香港で、料理と買い物と海。または、ヨーロッパ旅行で国は変わっても名所名跡をはしごするというパターンです。 これに対して、著者の海外旅行をする目的は「人間は本来移動しながら生きていく動物なのではないか」という著者自身の疑問の答えを探すものだと言います。 さらに日本の旅行ガイド(ブック)の質の低さというか、脆弱さにも言及しています。日本人がパターン旅行の型にはまってしまう原因にもつながっているのかもしれませんね。 海外旅行が嫌い、興味がないという人は、著者の価値観に近いのではないでしょうか。パターン旅行に何の魅力も感じず「何が楽しいの?」と思っています。 本書は、そんな人にこそ読んで欲しい内容です。 著者の海外旅行に関する考え方や、テクニックは、海外旅行の嫌いな人にとって、新しい価値観を与えてくれます。 例えば、拠点都市(ハブ)に大きな荷物は置いて、そこから各国を軽装で行ったり来たりする、「ハブ&スポーク型」の旅行法であったり、 iPhone SIMフリー版を海外で買って情報収集に使う、各国の音楽フェスをまわる、旅の達人の七つ道具とパッキング術など。 本書を読めば、海外旅行には意味があるということに気がつきます。 「海外へ出て、自分の目で世界を見る」ための1冊です。 『サバイバル時代の海外旅行術 』

『あと1年使うためのパソコン強化術』 ピーシークラブ ソフトバンククリエイティブ 新書 2009-08-19 価格 ¥ 1,000 これでパソコンを買い替えなくてすむ! 「動作が重くなった」「エラーメッセージがよくでる」などの不満からパソコンの買い換えを検討する方は多いはず。 ただ使い方がまちがっていれば、結局はまた同じ不満がでてくるもの。そこで本書は、あと1年うまく使うための方法を紹介する。 「遅い」を改善するための方法として、デスクトップの片づけから始まり、バックアップ、セキュリティソフトのバージョンアップなど、今すぐ実践できる方法が書かれています。 そのほか、USBメモリの有効な使い方や、動作環境をよくするフリーソフトの紹介、軽くなる小技など、すぐに片っ端から試したくなる情報が盛りだくさんです。 絵や写真、図をたくさん用いて、やり方、使い方を分かりやすく説明してくれているので、迷わずに安心して実践できます。 今までと同じ使い方をしていては、 重い→買い換える→また重くなる→買い換える の悪循環から抜けられません。 新しいPCが欲しくなる気持ちも、分かりますが、本書に書いてある方法を試してからでも、遅くありません。 今後、新しく買ったPCを丁寧に長く使えるようになることにもつながります。 『あと1年使うためのパソコン強化術』

「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術 齋藤 孝 大和書房 2009-08-21 価格 ¥ 1,470 見えている資料も、読んでいる本も、聞いている話も、同じなのに、なぜ成果に差が出るのか!? この一冊で、ほしい情報が一瞬で見つかる!企画もトークもがらりと変わる!すぐに役立つ25のテクニックを伝授。 選ぶ力をつける5つの手法 本をとことん使う7つの手法 記憶を深める5つの手法 道具を使いこなす5つの手法 編集力をつける3つの手法 情報をやたらと集めて、それをそのまま右から左へと動かすだけで、自分の中には何も残らない。 著者の情報整理術は、そんな人にこそ有効です。 自分に必要なものをしっかりと選ぶ力、そしてその情報を自分のものにしたと言えるほどきちんと身に付ける方法を本書で学ぶことができます。 例えば、「これは!」というネタを記憶し、確実にモノにするには、情報に出会ったらその情報を自分の世界に浸すイメージをするのがよいと言っています。 頭の中で、その情報を「体験」するといった感じでしょうか。 そして、もちろん3色ボールペンも登場します。 著者は、手帳を2年分くっつけて使っていて、「前年を振り返る」ということをしています。 それにより、1年前のことを思い出し感慨を得たり、毎年の行事の準備のための、時間の感覚を得たりできるそうです。 仕事をしていて、「なんか無駄なことしてるよなあ」、「3年働いたけど、成長してる気がしない」などと思ったら読んでみてください。 「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術

『こんな世界に誰がした―爆笑問題の日本原論〈4〉』 爆笑問題 幻冬舎 文庫 2009-08 価格 ¥ 520 2002~2003。雪印食品牛肉すり替え、宗男疑惑、タマちゃん、拉致被害者一時帰国、SARS、長崎幼児殺害、スーパーフリー、中国買春…。 何が起きても笑い続けてきた「爆笑問題の日本原論」、はたしていつまで笑えるのか―。 目次を見るだけでも、懐かしい。2002年から2003年の社会的な出来事について、爆笑問題が漫才というかたちを借りて、するどく面白くつっこんでいきます。 白装束。いましたね。 パナウェーブ研究所です。電磁波がどうとか言い木に白い布を巻きつけたり……。 「タマちゃんのことを想う会」も彼らでした。 これが爆笑問題にかかると、 「代表は過激派に失禁を強要されていて、部分的に黄色装束になってた」という感じです。(漫才ですからね) 20以上の漫才が、この1冊につまっています。笑わずにはいられないので、電車で読むのは危険です。 この中途半端に古い感じは、会話のネタにも使えそうです。 車に積んでおく一冊にも最適ですね。 『こんな世界に誰がした―爆笑問題の日本原論〈4〉』

「伝わる英語」習得術 原賀真紀子 朝日新聞出版 新書 2009-08-07 価格 ¥ 819 理系の知の巨人に英語上達の極意を学ぶ。 英語コミュニケーション力向上を目指す人の指針となる一冊! 理系の人々が第一線で活躍するためには、否応なしに世界の共通言語である「英語」を使わざるを得ない。 各分野のプロフェッショナルたちは、待ったなしの現場でわたり合うための英語力をどうやって身につけてきたのか? きたやまおさむ(精神科医・作詞家)、小柴昌俊(物理学者)、養老孟司(解剖学者)、日野原重明(医師)、海堂尊(作家・病理医)、隈研吾(建築家)。本書は、彼らと著者との対談のかたちで進んでいきます。 日本人と英国人の文化の違いから、日本人が英語を身につける上でつまずきやすいところ、意識すべきところなどを指摘してくれます。 大事なのは中身である。 国際的な公用語は「ブロークン・イングリッシュ」 と考えるべきである これは小柴昌俊の言葉です。 現場で英語を使っているからこそ見えていて、一生懸命英語を勉強する日本人には見えない部分の、ちょっとした(でも最重要な)意識のズレや、コツが満載です。 この対談が本書のパート1です。 パート2は、「伝わる英語」に変えるための勉強法です。 ディクテーション(聞こえるままに書く)や、シャドウイング(聞こえるままに発音する)が大事である。など。 巻末には、すぐに使える場面別フレーズがあります。 「お世話になります」 「そこを何とか」 など、直訳しづらい日本語がたくさん載っています。 英語を勉強中の人はもちろん、この先いつかは英語、という意識がうっすらでもある人は必読です。 英会話教室や、受験英語の価値観から脱し、人生の大事な時間の節約にもなります。 「伝わる英語」習得術