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-9月-2009の記事

ゲーム理論の思考法

『ゲーム理論の思考法』 川西 諭 中経出版 2009-09-01 価格 ¥ 1,470 「上司と部下の人間関係」、「企業間での競争」、「政治のかけひき」。 ゲーム理論では、あらゆる問題をひとつの「ゲーム」ととらえます。 本書は、ゲーム理論について、基本的なものから発展型まで段階的に説明がされています。 会社で起きる問題、国家間で起きる問題などをゲームとしてとらえることで、論理的に解決方法を導き出すということが学べる一冊です。 目次 序章 ゲーム理論で「3つの力」を手に入れる 第1章 囚人のジレンマ ~ゲーム理論入門~ 第2章 コーディネーションゲーム ~「習慣」をつくる方法~ 第3章 3つのゲーム ~利害関係の多様性を知る~ 第4章 ダイナミックゲーム ~「時間的な視野」を広げよう~ 第5章 人間は「不合理」に動く ~感情+ゲーム理論~       囚人のジレンマというのは、2人組の囚人のそれぞれに、自白するか黙秘するかの選択権を与え、自分が自白してもう一方が黙秘した場合は罪を軽くしてもらえるが、逆のパターンの場合は罪が重くなる。 という場合に(条件はほかにもあります)、どの選択肢が最善か?という問題を論理的に解決する方法です。 このように、問題をゲームと捉えることにより、問題解決のために何をすべきかというポイントにフォーカスできるようになります。 例えば、 ゲーム(問題)の全体像はどうなっているか? このゲームの構造において、将来的にどんなことが起こるだろうか? ゲームのどの部分を改善すれば、問題は解決するのだろうか? という感じです。 この理論を活用することにより、 状況を正しく理解する力 次の状況(未来)を予測する力 状況を改善する問題解決力 が身につきます。 どの章も、具体的な事例を挙げて説明してくれているので分かりやすく、内容も読んでいてとても面白いです。 海水浴場の砂浜があり、その長さが100メートルです。2つの別々の飲みもの屋さんが店を出すのに1番いい場所はどこでしょう? という問題で、普通は砂浜の両端から25メートルのところにそれぞれ1店ずつ、と思いますが、そうはならないそうです。なぜでしょう? 理由は本書で確かめるとして、結果は砂浜の真ん中に2店並んで店を出すことになるそうですよ。 そのほか、徹底抗戦の構えを見せる会社の独占市場に算入すべきか?や、キューバ危機での米ソのチキンゲーム、獲れば獲るほど儲かるけど魚が減っていく漁業の問題など。 楽しく読めて、おまけに戦略的思考まで身に付いてしまう良書です。 『ゲーム理論の思考法』